【ウーマン@ビジネス】子供靴専門店mimi(新潟市中央区)

スタッフに商品の特徴を伝える井田美保さん=新潟市中央区


県内では珍しい子供靴専門店mimi(ミミ、新潟市中央区)は2月にオープンしたばかり。「子供の足により合った靴を届けたかった」と代表の井田美保さん(44)は語る。特徴は商品を売るだけでなく、よその店で買った靴でも、その子に合っているかどうかを見るといったカウンセリングサービス。1歳前後で初めて履く「ファーストシューズ」から成長段階に合わせた靴を提案し、健やかな成長を足元から支える。

井田さんは、新潟市の百貨店に23年間勤務し、主に子供靴の販売を担当した。小さすぎる靴の中で指を曲げていたり、大きすぎる靴を履いていたりする子供たちがいることが、ずっと気になっていた。

「子供は靴が合っているかいないかを比較、判断できる経験が少なく、感覚もうまく表現できない」と井田さん。親たちも「選び方が分からない」と悩んでいた。接客を重ねるうち、靴を売るだけでなく、相談できる場をつくりたいとの思いが募った。2017年3月に会社を辞め、準備期間を経て自分の店を構えた。

親子連れが訪れる公園や運動施設が点在する鳥屋野潟近くに店はある。約45平方メートルの店内には、11~27センチのスニーカーや革靴、サンダルなど150点以上をそろえる。中心価格帯は5千~6千円。例えば活発な3歳の男の子の普段履きには、脱ぎ履きが簡単で、足をしっかり固定できる面ファスナータイプのスニーカーを勧めるなど、用途や年齢に応じて提案する。

試し履きではかかとが浮かないか、滑らかに歩けているかを見て、触って確認する。「子供は、色やデザインが気に入らないと『きつい』『痛い』と言うことがある。本当は何を伝えたいのか丁寧に見極めることが必要」と話す。

足のサイズを測るだけの来店や、今履いている靴のサイズが合っているかを確認するだけの来店も歓迎する。「カウンセリングを強みに、長く付き合える靴店として他店と差別化を図りたい」と語った。

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※新潟日報モアより引用
引用元:https://www.niigata-nippo.co.jp/feature/bizmore/20180408385684.html